抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。





仕事も無事に終わり、長期の休みに入った。





忘年会は、出なかった。




純くんに会ってしまうような場所は極力避けていた。




ただ、普段はどうしても避ける事は出来ず、周りに気づかれないよう挨拶だけはしていた。




実夏が純くんに楽しそうに話しかけている時も、私はなるべく2人を見ないようにしていた…。






実夏はまだ純くんに彼女がいることを知らない。






年越しは、毎年夫の実家で過ごすのが恒例となっていた。





お義母さんとおせち料理を作り、初詣に行く。






また、一年がやって来た…。







< 164 / 287 >

この作品をシェア

pagetop