抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
車はゆっくりと動き出した。
純くんの運転はすごく丁寧で、乗り心地がいい…。
最近、睡眠不足だった私は、ついウトウト眠ってしまった。
目が覚めると、そこは家ではなく、違う場所だった…。
『あ、起きた?気持ち良さそうに眠ってたから、起こすの可哀想で…家もわからなかったし…』
そこは、隣町にある海岸…。
周りに人影はない。
車もこの一台だけ…。
『私、つい眠っちゃって…。』
外にはカモメが2羽、仲良く飛んでいた。
カーステレオから、私の大好きな曲が流れていた。
悲しい、恋人との別れを歌った曲…。
もう我慢出来ない…。
元々、爆発寸前だった純くんへの気持ちは今にも爆発しそう…
ねぇ、純くん…。
言ってもいい…?
今、ここで
あなたに告白してもいいですか?