20100228-Anniversary-

『長っ!!』


『・・・でも、別れたりくっついたりの繰り返しだから実際はそんなに長くないのかも。』


泣いてばっかりだったし、なんて言えないけど。


『はい、そんな陽菜先輩に質問。』


いきなり大輔は手を挙げた。


『何?』


『陽菜、俺あんまり経験がないから分からないけど、恋人って手とか繋ぐもの?』


真剣な顔で聞いてきた。


えっー・・・?


浩輔はいつでも、どこでも手を繋いできた。
恋人は手を繋ぐものだと当たり前の事だと思っていたからそんな風に聞かれて驚いた。


『繋ぐと思うよ。』


『・・・そーなんだ。』


『うん。』


浩輔の手は私の掌となんか、しっくり合う手だったな。


はっ!!駄目駄目何思い出してるの!!


・・・過去過去!!

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