20100228-Anniversary-
すぐに電話がかかってきた。


『向こうも消してなかったのか。』


思わず笑みが零れた。


約1年半ぶりだし、普通に話せるかな?少し緊張しながら通話ボタンを押した。



『・・・もしもし。』


『陽菜?』


浩輔の声だ!!変わってない。


『メ-ルで良かったのに。』


久しぶりの電話は照れくさくて、思ってもいないのにそっけなくなってしまう。


『陽菜からメ-ル嬉しくて、ついかけちゃった。』


『・・・・・。』


・・・相変わらず上手いな。これだよ、この言葉にころっと騙されてたんだよ。
いやに、冷静に判断する私。


『彼女は出来た?』


『うん。』


この時、とてもホっとした。


『おめでとう。今度は浮気したら駄目だよ。
私達、友達に今すぐは無理かもだけど将来は戻れるかな?』


本心だった。


『うん。俺は陽菜と縁は切りたくないよ。』


久々にお互いの近況報告をして、徐々に打ち解けていった。


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