20100228-Anniversary-



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『本当に良いの?』


そう、嬉しそうに電話の向こうではしゃいでいる様子の浩輔。


昼間散々脅された私は覚悟を決めていた。


『うん、お父さんたちは離れで寝てるから泊まりに来てもばれないと思う。』


『じゃぁ、夜に着くように行くよ。』


『でも、駅から本当に歩いてくるの?7キロ程あるよ?』


心配でそう言えば、浩輔は


『陽菜と初めてのお泊りが出来るなら全然大丈夫。』


『・・・うん、待ってる。』










その日、初めて浩輔が泊まりに来た。


途中で大雨が降ってきたらしく着いたときには全身濡れて震えていた。


『・・・ってか雨が降ってくるし、まじ驚いた。』


『し-っ・・・隣は妹の部屋だから静かに。』


普通の声で話そうとする浩輔の口を押さえて黙らせた。それから、冷えた身体にとラ-メンを作ったのが初手料理。


『まじ、うまい。』


と食べる浩輔を見ながら徐々に緊張してきた。


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