お見合い
「で、今度は何?」

おぐとチャイは私のくだらない夢話をいつもちゃんと聞いてくれる。
いつも笑われるけど聞いてくれるのが嬉しくて、くだらないってわかってても言いたくなる。

「あのね、お見合い」
「「お見合い?」」
「はもったー」

綺麗にはもったけど、二人の表情は全然違う。
理解に苦しんでいるようなおぐと馬鹿にしているようなチャイ。

「何でお見合い?」
「え?何かさ、庭園歩きたいじゃん?素敵な格好して素敵な庭園歩きたいじゃん?」
「ぁあ、梢っぽい」
「それ見合いじゃなくてもいいじゃん」
「ダメダメ。そこに、ドキドキ感があるのがいいの」
「・・・梢っぽいよ」
「振袖は似合わないからワンピースがいいな」
「お見合いでワンピースってあり?」
「ないだろ。いやでも現代風なアレンジでありか?」
「やっぱ無しかな」
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