うしろの正面だーあれ vol.2


少しの間帰らないが、心配するなという内容の置き手紙だった。

文面通り、本当に少しだと思っていた私は、1週間を過ぎても家に戻らない彼のことが心配でたまらなかった。

不安で夜も眠れない。

目の下のクマは、日に日に濃くなっていった。


連絡も何度もしたが、メールで『大丈夫だから』とか『もうちょっと待ってな』と送られてくるだけで、電話には出てくれなかった。

それでも、返ってくるメールだけが私の救いだった。


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