Finale Love
雄祐君からのメールはないけど。

私が送るメールはちゃっかり受信してる。

よくわかんない。

雄祐君に手紙書いてみよう。

弥生は雄祐に7枚もの手紙を書きポストに投函した。

それから1ヶ月の月日が流れ雄祐のブログに新曲『Answer』の歌詞が載せられた。

ブログを読んだ弥生は戸惑いを隠せなかった。

何?! この歌詞?!

雄祐君、好きな人でもいるの?!

それとも、彼女でもいるの?!

でも、『Answer』って『答え・回答・手紙の返事』って意味だよね?

てことは・・・もしかして?!

私への手紙の返事?!

なわけないよね。

でも、雄祐君ならありえるかもって想える。

だって、雄祐君って、不器用でシャイでわがままで『自分から好き』って言ったことがないって言ってた。

『言われて付き合うことがほとんど』って言ってた。

雄祐君ならそうやって伝えてくるだろうなーって薄々わかってたし気づいてた。

でも、それが私とは言い切れないし決断も出来ない。

でも・・・。
歌詞の最後に書いてあった言葉を信じたい。

『この歌を歌い 伝えたいよ あなたが好きと』

きっとこの言葉って、私に向けられた言葉なのかな?

だったらいいな。

ファンにはマメに接っするのに私にはまったくだもな。

それでも私は雄祐君を信じることが出来るのかな?

そして、私自身の気持ち。

これから先、どうなるんだろう?

こんなことで恋愛や結婚出来るのかな?

正直、不安でしかたない。

雄祐君はそう想うことはないんだろうな。

きっと私だけなんだろうな。

なんか、こんなことだったら『恋』なんかしないほうがよかった。

でも、『恋』は自然になるもの。

ムリにするものじゃない。

もしだけど、雄祐君の彼女になるなら、ちょっとやそっとで揺れ動いてちゃいけない。

いちいちファンに嫉妬してちゃいけない。

今の私じゃなれない。
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