淡色ドロップス







日曜日。

いつもなら休日は10時以降まで寝ているけれど、今日はそうもいかない。



ーピピピッー

早々にセットしていた目覚ましを止めると二度寝に落ちることなくベットから起き上がった。



そしてトントン、と階段を下りていく。


お母さんは私を見るなり吃驚した顔で


「どうしたの今日なんかあるの!?」


と、声を上げる。


人のデートを追跡する、なんて言ったらきっと泣くと思うので適当に誤魔化しておいた。


季節は9月の下旬。

比較的過ごしやすい気温。

白いデニムのジャンスカにスニーカーでいいかな。


全身鏡でチェックし、可笑しくないことを確認すると財布や携帯をリュックに詰め、家を出た。





< 116 / 155 >

この作品をシェア

pagetop