淡色ドロップス





う、そ。


「えー、昨日話していた通り、今日から三週間教育実習生が3名やってきます。

その中の1名、主にうちのクラスで過ごしてもらうことになる瀬野先生です」



担任の軽い紹介と
共に一歩前に出たのは…


「今日からお世話になる瀬野コウです。三週間よろしくお願いします」




痴漢から助けてくれた、大学生でした。


え、うそ、え、?

夢、じゃないよねっ?


咄嗟にカナちゃんの方を向くと、私同様に吃驚した顔で、何度も頷いていた。


あんなに知りたがっていた苗字がこんな形であっさり叶ってしまうなんて。



こ、これこそ、運命的な再会だ…!




< 73 / 155 >

この作品をシェア

pagetop