§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

30分くらいしてひと息いれようと
席を立ち給湯室の方へ向かおうとするとドアが開いた


すると


桜井くんが薄いブルーの箱を片手で
持ち中へ入ってきた


その箱、もしや…!!
見覚えがある箱をガン見してしまった


「せんせー、はい、コレ」


桜井くんがその箱を私に差し出した


「え?、なに?」


私が愛してやまないものだと
気付かれないよう普通に応えた


「せんせ、好きでショ? ここのレモンパイ」


どや顔で私を見つめる桜井くん


「え!?なんで知ってんのっ?

あ!かつ乃先生ね!」


かつ乃先生ってば、よけいなコトを~っ!


「ピンポーン♪ せんせ、オレのコーヒーもよろしくね!」


よろしくね、って…


桜井くんをひと睨みし給湯室へと向かった





< 50 / 138 >

この作品をシェア

pagetop