キミの背中。~届け、ラスト一球~
「それに、陵雅さんの部活終わりの汗がにじむお色気ある姿も拝めたしね」
ニヒヒと草太を見上げ微笑むと、目を離した隙に更にコントロールを失った石ころが川にポチャリと落ちた。
遊び相手のいなくなった足が、急に寂しくなりなんだか気分まで落ち込んでくる。
「ねぇ、草太」
「ん?」
「久しぶりにさ、草太の焼きうどん食べたい」
あたしが言うと、草太は「急にどうした?」と苦笑した。
「別に?何となく。今は焼きうどんの気分だから」
「なんだそれ」
草太が自転車を押しながらハっと笑う。