無欲と強欲
*とある異空間にて




「あての名前は特になし。自分こそどうなん?」


「俺?俺は……んー、教えたくないかなー。ま、あえて言うなら【怠惰な仙人】ってとこ?」


「ふーん、ほなら、【仙人】でええなぁ。あてもそーゆう呼び名ならあるさかい。

【5番目の欲望】や。よろしゅうな」


「欲望ねぇ……ちなみに聞くけどさぁ、君は何が欲しいのさ」


「愛と理想。この二つが代表的やな。他もあるっちゃあるけど……きりないで?」


「んー、じゃあいいです。面倒臭いんで」


「懸命な判断やんけ」

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