密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~
 私は缶ビールを取ろうとしていた手を止めた。

 もう少し、いや、もっと生きたい。もっともっと生きたい。

 頑張りたい。頑張ろう。


 ……それでも私の命に終わりが迫ったら、その時は病院のベッドの上ではなく、ミクのようにラブホテルのベッドの上で死にたい。下着もつけずに。


 勿論、殺されたくはないけれど、それくらい愛されて最期の眠りにつきたい。


 神様、その願いくらい叶えてください。



 よく頑張って生きてきたね、と……。





【ラブホテルのベッドの上で*END】


< 35 / 304 >

この作品をシェア

pagetop