なにぬねのんびり屋

「そんなことないよー。普通なんて人それぞれの価値観なんだから、自分がいいと思うことをやればいいさ。料理人の西野くんだなんて、絶対かっこいいよ!」



本当、この人と話してるとやりたいことを全部認めて褒めてもらえるから、自分がすごい奴になったような気になる。


「普通」とか「みんな」とか、そんなもん気にすんなって笑い飛ばしてくれるのが、すごく心地いい。



「料理ってことは、専門学校とかかな?あ、あたしの知り合いにも料理人目指して専門学校通ってた人いるけど、話聞いてみようか?」


「いや、もう自分で学校の目星もつけたんだ。そろそろセンセーからも自立しなきゃと思って。」


「そっか!いいね!本当に自分のやりたいことが見つかったってことかな?」


「まぁ、そういうことになるかな。どうなるかわかんないけど、やってみようと思う」


「うん。あ、ちゃんとご両親には伝えた?よね?」


「あー、まだ。なんか言われると思って言ってない。」


「もう…お金とか、申し込みとか、いろいろ協力が必要になるんだから、ちゃんと話して、納得してもらいなよ」



それはわかってんだけど、センセーみたいにあっさり認めてはくれないんだろうな…

ま、自分のためにも説得するけど。




「俺の話はおわり!センセー、発掘作業再開!」


「えー、もう少し休憩…」


「そんなん言ってるから見つかんねーんだよ。ほら、手伝うからさっさと見つけるぞ!」




END






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