なにぬねのんびり屋

それから席に座ってお菓子を食べたりジュースを飲んだりしながらいろんなことを話した。


そして、話が進む度にこの子たちとの時間は残り少ないんだなーなんて浸って見たり。



「みんなも卒業かぁ。一年なんてあっという間だったね」


「先生のおかげであっという間だって感じられるんですよ。先生に会うまでの一年は途方もなく長かったですから」


「おれも、最後の一年が一番楽しかったなぁ。ツバサと武藤に至ってはちゃんと毎日サボらずに来るようになったくらいだしね」


ニヤニヤと笑うひぐち君に、西野くんと武藤くんが攻撃をする。

こんなやりとりもあと少ししか見れないのか。



「卒業式は、みんなの涙が見れるといいなぁ」


「いや、絶対泣かないから」

「言ったな西野」

「ツバサ絶対に泣くでしょ?案外涙もろいんだから」

「絶対に泣かねぇ!!」



そんな君たちが、笑顔で卒業できますように。

あたしもなにか仕掛けてやろうじゃないか!



「ふふ 楽しみだ!」



END




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