なにぬねのんびり屋



「……おらよ。普通ネコってこんなもんだろ。」



そこには、キャラクター風のなんとも愛らしい顔をしたネコさんがおりましたとさ。


「…く、…かわいい、だと?負けた…完全に負けた…!」


「…だから、なんだよそのテンション。どこの少年誌だよ。」


「なにこれ?!なんでこんなにかわいいネコさんが描けるの?!さてはお主、かなりの猫好きだな?!」


「別に好きとか嫌いとかじゃなくても描けるだろ、普通。」


「普通ってなんだよ!描けないあたしが普通じゃないとでも言いたいのか?!」


「まぁ、そういうこったな。流石にその絵は普通じゃないわ。」


「チクショウめ!あっさり肯定されてしまったぜ!ヘイブラザーあたしにネコさんの描き方教えてYO!」


「…断固拒否だYO」



すごくすごく遠い目をした武藤くんは、準備室からそっと出て行ってしまいましたとさ。




「ヘイブラザー!見捨てないでおくれYO!」


「中島先生うるさいですよー!!」


「あ、はい、すみませーん。」



END




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