真っ白な雲の下で


 今、柔らかくて優しい体温が私の唇に触れている。


 ぷるんぷるん


 それは晴斗の唇。初めて触れた唇だけどその質感から晴斗のものだとわかる。

 学生の頃から友達としてずっとその唇を見てきたから。


 このまま眠っているふりをしておこう。



< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop