遠距離恋愛



「へえ、これが茉柚の部屋か」

「大にね、割と綺麗って言われたよ」

「ははっ!茉柚片づけ苦手だもんな」

「そんな事無いし…!」


普段一人で過ごす事が多い自分の部屋に、翔がいる。

何だか凄く変な感じだ。


「…翔、服の感じとか変わったよね…」

「ん?そう?」

「うん、なんか…大人っぽくなったっていうか」

「自分じゃわかんないな」


眉を下げて笑う翔。

離れている少しの間に、どんどん変わっている気がして、
焦りのような寂しさのような、そんな微妙な感情を覚えてしまう。



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