かけがえのない君のために

優しすぎる嘘

《蓮都》



彼女を外に出したかったのは俺と2人で話したいから。



そして彼女のお母さんは机に一冊のノートを置いた。




「未来の身体の跡は知ってる?」


「はい」


「あの子はね、そのことを私たちにも秘密にしてるの」


「どういうことですか?」


「そのノートを読んでみて」





置かれたノートを手に取った。


ページを捲るとそこに書かれていたのは俺の想像を上回る彼女の闇が記されていた。
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