かけがえのない君のために

君のためにできること

お父さんに連れてきてもらった大学。


もう真由ちゃんたちは来ていて門の前で待っていてくれた。


話さなくちゃ。


蓮都くんを止めなくちゃいけないんだからこの身体のことも話さなくちゃいけない。




「未来!大丈夫?とりあえずさっきからあたしの知ってる友達に椎名のこと聞いてるんだけど誰も椎名と連絡つかないらしいの」




車から下りた私に人が駆け寄ってきてくれる。


未来、覚悟を決めるんだ。
自分にそう言い聞かせてきつく目を瞑った後大きく目を開いた。




「・・・聞いてほしいことがあるの」




3人を車に促して淡々と話した。


お父さんはハンドルに顔を伏せながら時折、すすり泣いている。


きっと軽蔑される。憐れまれる。
そう、思った。でも・・・
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