天才少女~5つの顔をもつ者~
『あぁ。今日一日
椎葉緋月は休暇だ』
「そうか。久々の学生はどうだ?」
『地味子だから別に楽しくねぇよ』
「そうか。若菜翔で来ればいいじゃないか」
『いいのか?
若菜翔で来たら椎葉緋月は
ずっと休暇だぜ?』
「それはダメだな」
かなりの即答だ
「でもお前が辞めたいなら
俺は何も言わない」
いきなり真剣な顔で言うから私は焦った
私も真剣になる
真剣な話は真剣に聞くのが筋
「若菜翔になりたいか?」
『私は若菜翔。
誰がなんと言おうが・・・』