大人の恋愛~背徳の行方~
「梨桜ちゃん、何気にその笑い、俺、傷つくんだけど・・・・」

「ハハハッ、ごめん・・・ゴメン・・・なんか、高丘君って、喋らなければ
 イケメンなのに、ちょっと昨日から、イメージが違って・・・・・」

「理、良かったな。梨桜ちゃんは、きっとお前の中身を見てくれるぞ!!」

と、翼が意味深な事を言い、螢も

「理、これでお前も、初めて異性の友人が出来そうだな!クックックッ」

「全く、皆して!俺は、梨桜ちゃんとは、友人じゃなくて、彼女に
 なって欲しいの! 
 ねぇー梨桜ちゃん、俺と付き合わない?」

「へぇ・・・・無理です。付き合いません・・・」

「クックックッ・・・ハハハッ・・・・」

螢が、突然、笑い出した。

なかなか笑いが止まらない螢に、近くに居た、三枝 一樹が、

「珍しいな!理が振られるなんて・・・初めて見たよ・・・」

そこにいた、メンバーは、理が振られたことに、驚いていた。

「えっ・・・そんなに珍しいんですか?私、可笑しいですか?」

梨桜は、不思議に思って、螢達に聞くと

「理は、今まで、告白なんかしなくても、女の子は寄って来ていたから
 自分が振ることはあっても、振られることは、一度もなかったんだよ。
 だから、理を振った人は、梨桜ちゃんが始めてなの・・・」

「そうだったんですか・・・・でも、高丘君を彼氏には・・・無理です」

そこでまた、全員が大笑いした。
< 12 / 232 >

この作品をシェア

pagetop