大人の恋愛～背徳の行方～

「もしかして、水無瀬さんって、天然？」
　
俊介が聞くと、理も環も、頷いた・・・・

「えっ・・天然って、何よ！　私は普通よ！容姿だって、スタイルだって
　ごく普通だと思うんですが・・・・。」
　

「「「「「　・・・・・・・・・・」」」」」

「お前さぁー、香奈ちゃんが、心配してたぞ・・・・お姉ちゃんは、
　本当に自分の事は疎いから心配って！！」

「なんで、香奈がそんな事言うのよ！！」

「理、梨桜に何か言っても無駄よ！！私がどれだけアメリカで苦労したか
　分かるでしょ！！」

「環・・・お疲れさん！！」

「水無瀬さん・・・否、梨桜ちゃんと呼ばせて！
　梨桜ちゃん、付き合っている人が居なかったら、ぼくと付き合って！！」

と、突然俊介が言いだした。

「はぁあ？・・・・・」梨桜は驚きのあまり、開いた口が塞がらなかった。

バコン・・・・・

「いて・・・・　何すんだよ高丘！！」

「馬鹿、梨桜は、俺でも振られたんだから、お前らだって無理だよ！！」

「えっ、高丘、梨桜ちゃんに振られたの？」

と、孝也がすぐさま聞いた。

「あぁー、会ってすぐに言ったら、すぐに断られた・・・・
　俺の失恋１号は、梨桜だ！！」

そんなバカ話をしながら、あっという間に時間が過ぎ、6人は、
名残惜しそうに、別れた。