orders!
それから、一ヶ月が経っただろうか。
ある日の暖かな午後、カラン、とドアの鐘が鳴る。
「はるくんーっ」
「いらっしゃいませ、みゆちゃん」
開いたドアから駆け込んできたのは、今日も元気な小さなお客。みゆはハルに抱き付いて、抱っこをしてもらう。
「すみません、すっかりみゆがハルさんに懐いちゃって…」
「いいえ、俺もみゆちゃん好きですから。カウンター席どうぞ」
それに続いてやってきた橋本さん…もとい、未華子はこちらを見てにこりと笑い席についた。
「はい、みゆも席つく」
「はーいっ」