orders!
自信満々に言う私を無視して、花ちゃんの前にはコーヒーが置かれる。
「仕事終わりにまた来てもいいー?今度はご飯食べに!」
「来るな。まっすぐ帰れよガキ」
「なっ……ガキって!ひどい!」
「酒の一杯も呑めないガキだろうが」
「悪かったですねー!」
ガキって!2つしか変わらないじゃんか!
ふてくされたように頬を膨らませてみるものの、やはり洸ちゃんは相手にすることなく去って行く。
私は洸ちゃんが好きだけれど、洸ちゃんはいつもこう。冷たくそっけなく、まともに相手にしてくれることはない。
ガキだ邪魔だとあしらって、いつまでも幼馴染のままの扱い。