初恋はユーレイ君と!?





『おっかえり~!』






今は、真斗の元気が、辛い。痛い。





お願いだから、そんな明るい声を出さないで。







『あれ?元気ないじゃん!


つーかお前、学校で何されてんの?』






━━━━━止めて。





トーンが高い声を、出さないで……。






心配しないで。







「…………何もされてないから。」






靴を脱ぐ。






『……………んな風には見えなかった。』






リビングに入る。





バッグを置く。






「……………どうだっていいじゃん。」






『よくない。…………イジメか?』





台を軽く叩く。





真斗を睨む。





「………あんたに言って何か変わるの?」






『…………………あの男子、ゆいちゃんの彼氏か?』





「……………何でそんなこと聞くの」





ワケ分からん、怒り。




止まらない。





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