ヤンキー姫とモテ王子
あたしは麗華の案内に従いそのまま進んだ。



歩いている間にあたしは、長い髪を結ぶ。



これから起こることは誰にも見せられない。特に学校のみんなには。



あたしのもう一つの存在は「秘密」だから。



「ここです、お嬢」



「ん、ありがと」



麗華に着いて来た場所は、廃ビルだった。



廃ビルとはまた随分と典型的な場所ね。



ビルの中を進み、一番大きい扉を勢いよく開け放ち叫んだ。
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