本気で大好きでした。
「まぁ、理緒。怒らさんな!行こ!」
彼方は、あの仲良しのメガネと喋ってる。
この人は笑顔を絶やさない人なんだな、と思った。
その笑顔で、何人を落としたんだろう。
周りの女子、みんな彼方たちの方、見てるんだよ?
美桜と、玄関に向かう。
まだ新しいローファーを履いて、少し歩く。
やっぱ、少し大きいな。
足縮んだのかな?
「理緒ーっ!お待たせ」
周りの女子が、一気にこっちを見る。
なんだよ、おい。って、言いたくなる。
彼方って、そんなに人気なの?
入学式で?まだ顔見て一日で?もしかして有名だったのかな。
それにしても、注目されすぎて女の子たちの視線が痛い。