本気で大好きでした。
「そーなのっ!?」
そういえば、駅前のカラオケも家の近くのカラオケも同じ名前だったっけ……
「あっ!そうだ!俺らと一緒にいく?」
「はっ!?」
思わず大きい声出しちゃったし。
「そんな驚かなくても… 俺も友達と行くからさ」
無邪気に笑う顔がやっぱり印象的で
そんな彼が指を指した方向には、
茶髪でメガネの人が座っていた。
「どうする?行く?」
「どーする、美桜?」
「行こっか? 新曲があたしを呼んでる!」
いつもの美桜だ。
新生活が始まろうと、あたしたちはあたしたち。
ずっと変わんない。
これからも変わって欲しくないもの。
「あ、ねぇ。名前なんてゆーの?」
「横田理緒」
「山野美桜です」