本気で大好きでした。


「決定な~」


先生の声に合わせて、なり始まる拍手。

「頑張れよ~」「ガンバっ!」「いいぞいいぞ〜」

それからクラスメートの声。


「じゃっ、一人ずつ自己紹介プラス意気込みな~」


意気込みって…

勝手に推薦されて、ジャンケン負けただけなんですけど。


「横田理緒。がんばりマス」

「横瀬彼方。おれなりにがんばる…」

「山野美桜で〜す 特にないデス」

「坂木陽太 うん、まあ…」

「おまえら… やる気なさすぎだ… 早速今日の放課後よろしくな」



─────そして放課後

教室の装飾を外し、明日配る予定の教科書を一人分まとめて置く。

一時間半みっちり雑用を任された。


それに腹立たしいのはこれだけじゃない。

「そんなに仕事ないから、委員長と副委員長だけでいいぞ」という、担任。

つまり、あたしと彼方だけ。


「やっと終わったー!!」

「結構かかっちゃったよね…」


やっと終わり、帰ろうと準備をすると

担任が入ってきた。


「横瀬と横田って、付き合ってるのか?」

「どーやったらそうなるんすかっ!」

「違う違う違う」

「なんだ、そうなのか。 俺勘外れたことなかったんだけどなぁ」
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