君を守る陰になりたい【Ansyalシリーズ 憲編】



そんな悲しい想い、今度は紀天にさせちゃいけない。
そんな風に思うようになった。




どれだけ嫌われてもいい。


大好きなSHADEのファンの人たちみたいに、
メンバーが誇りに思えるような、そんなファンの絆を育てて行くことが出来たら
それが多分、アイツにとっての財産になってくれるような気がして。








LIVEハウス会場に向かっては、道路側まではみ出して通行人を妨げてる人を見つけては
呼吸を整えて、「すいません。他の人たちの迷惑になりますからちゃんと並んでください」。


道路に座り込んでる人達を見たら
「道路には座り込まないでください。ファンのマナー次第で、メンバーが困るんですよ」




次から次へと声をかけていく。




どれだけ嫌われてもいい。
少しでもファンマナーが改善してくれたら。






LIVEの後は、一人、ゴミ袋を片手にゴミで溢れかえった会場周辺をゴミ拾い。




アイツの陰として、私は……アイツの為に出来ることを見つけ出して
行動を始めた。




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