ブラック★エンジェル
火裏縞 朝陽 -Herishima Asahe-
今日、小学校に入学するはずの少女火裏縞 朝陽(ひりじま・あさひ)の運命が変わる。
目を開けると、いつも優しいママの笑顔で目覚める朝陽の目の前には、数人の中国の位の低い人が着る日本でいうじんべえのような服を着た男の子達の顔。
朝陽「誰…？」
朝陽は目を開けると早々に男の子たちに問う。すると、一人の朝陽より年上くらいの二人の少年が同時にいう。
少年「良いサンプルをとらせてもらったよ。」
少年２「俺ラン・チウ！あ！こっちシナン・グーベル！」
黒髪に空色の瞳、クールな表情の少年は不適な笑みを浮かべ、もう一人の右半面が青系、左半面が赤系の長さも左右非対称、そんな愉快な髪形で前髪をちょんまげにして、にこやかな黄色い目を持ってるもう一人の少年は嬉しそうにそういう。
朝陽「(サンプル、なにそれ？)貴方がラン・チウで…」
朝陽は向かって右側の左右非対称の愉快な少年を指差し言う。するとランは
ラン「うん！そうだよ！」
と拳を胸の前で作り元気よく頷き
朝陽「それで、こっちはシナン…グー…」
ラン「シナン・グーベル♪」
朝陽「そう、グーベル…」
朝陽はそういうと急に不安そうな顔になる。
ラン「どっ！どうしたの!!?」
ランは慌てて朝陽に駆け寄りながらそう聞く。すると朝陽は、そのままの表情で
朝陽「ねぇ、ラン…シナン…入学式は…？」
シナン「入学式は終わった。」
朝陽「なんっ！｣
朝陽は抗議しようと起き上がろうとした。だが体は鉛のように重く言うことを利かない。
朝陽「なにこれ…」
ラン「ごめん！朝陽！俺達で朝陽の元気食べちゃったんだ！」
朝陽「(怖い…)」
ラン「でもすぐよくなるから…｣
朝陽「うっ…ママぁ…」
朝陽の顔面はみるみるうちにしわくちゃになっていき涙でグショグショだ。
ラン「ぁあ朝陽！泣かないでぇ！｣
シナン「うるさ…」
ラン「シナン！ああぁあ！朝陽ぃい！」
シナン「お前も…」
ラン「シナン!!」
…数分経ち、朝陽もようやく落ち着いたところで、状況を説明することをかってでたのは日ノ出 晃(ひので・あきら)という青年だった。
晃「朝陽。自分等は、女の子の元気を分けてもらわないと死んじゃうんだ。もう地球から、数人の女の子達の元気を分けてもらってる。こんなこと、急に言われても訳がわからないと思うけど、ここは地球じゃない。ここは、バットワールド、黒い天使達が生きる世界なんだ。｣
長い黒髪の美人系の女性のような容姿の晃は、淡々とその事実を述べる。彼の服装も、みんなと同じ中国の服みたいな服だ。
朝陽「バット…ワールド？地球じゃない？そんなことあるわけないじゃん！意味わかんないよ！あたしっ、どうなるの!?」
そういってまた涙目になる朝陽。
朝陽「うぅ…」
そんな朝陽を見るとランが
ラン「朝陽ぃ！泣かないでよぉっ！朝陽ちゃんが泣くと俺まで悲しくなるよぅぅう！｣
自分まで涙ぐみながらそういう。
シナン「うるさ…」
ラン「シナンﾞお前そﾞればっかﾞだなぁ！」
シナン「うわっ、その顔で寄るなよキタねぇ。」
シナンは鼻水だらだらで泣きじゃくりながら近づいてくるランに後ずさる。
晃「それで、君には自分等の目的を果たすまで協力して欲しいんだ。というか、達成するまでお母さんの元に返すことは出来ない。｣
晃は真剣に、けれどバツが悪そうにそういう。
朝陽「じゃあ…あたし、いつまでここにいれば良いの？」
朝陽は眉を垂らして不安げに聞く。
晃「ハッキリとは言えないけど、一年くらいは考えてもらって良いよ。」
朝陽「一年も!?」
晃は、驚愕して目を見開かせる朝陽の目を見てゆっくりと重く頷く。すると口を挟むようにシナンが
シナン「それから、地球のお前は死んだことになってる。車にひかれてな。」
朝陽「えっ！」
シナン「みるか？」
ラン「シナンっ、それは言わなくてもっ。」
シナン「お前黒い天使だろ。もっときつくなれ。」
ラン「でも…」
朝陽「っ……｣
ラン「(朝陽…)」
暫し悩んだ末朝陽は
朝陽「…みる……」
震えた声で、そう言った。
目を開けると、いつも優しいママの笑顔で目覚める朝陽の目の前には、数人の中国の位の低い人が着る日本でいうじんべえのような服を着た男の子達の顔。
朝陽「誰…？」
朝陽は目を開けると早々に男の子たちに問う。すると、一人の朝陽より年上くらいの二人の少年が同時にいう。
少年「良いサンプルをとらせてもらったよ。」
少年２「俺ラン・チウ！あ！こっちシナン・グーベル！」
黒髪に空色の瞳、クールな表情の少年は不適な笑みを浮かべ、もう一人の右半面が青系、左半面が赤系の長さも左右非対称、そんな愉快な髪形で前髪をちょんまげにして、にこやかな黄色い目を持ってるもう一人の少年は嬉しそうにそういう。
朝陽「(サンプル、なにそれ？)貴方がラン・チウで…」
朝陽は向かって右側の左右非対称の愉快な少年を指差し言う。するとランは
ラン「うん！そうだよ！」
と拳を胸の前で作り元気よく頷き
朝陽「それで、こっちはシナン…グー…」
ラン「シナン・グーベル♪」
朝陽「そう、グーベル…」
朝陽はそういうと急に不安そうな顔になる。
ラン「どっ！どうしたの!!?」
ランは慌てて朝陽に駆け寄りながらそう聞く。すると朝陽は、そのままの表情で
朝陽「ねぇ、ラン…シナン…入学式は…？」
シナン「入学式は終わった。」
朝陽「なんっ！｣
朝陽は抗議しようと起き上がろうとした。だが体は鉛のように重く言うことを利かない。
朝陽「なにこれ…」
ラン「ごめん！朝陽！俺達で朝陽の元気食べちゃったんだ！」
朝陽「(怖い…)」
ラン「でもすぐよくなるから…｣
朝陽「うっ…ママぁ…」
朝陽の顔面はみるみるうちにしわくちゃになっていき涙でグショグショだ。
ラン「ぁあ朝陽！泣かないでぇ！｣
シナン「うるさ…」
ラン「シナン！ああぁあ！朝陽ぃい！」
シナン「お前も…」
ラン「シナン!!」
…数分経ち、朝陽もようやく落ち着いたところで、状況を説明することをかってでたのは日ノ出 晃(ひので・あきら)という青年だった。
晃「朝陽。自分等は、女の子の元気を分けてもらわないと死んじゃうんだ。もう地球から、数人の女の子達の元気を分けてもらってる。こんなこと、急に言われても訳がわからないと思うけど、ここは地球じゃない。ここは、バットワールド、黒い天使達が生きる世界なんだ。｣
長い黒髪の美人系の女性のような容姿の晃は、淡々とその事実を述べる。彼の服装も、みんなと同じ中国の服みたいな服だ。
朝陽「バット…ワールド？地球じゃない？そんなことあるわけないじゃん！意味わかんないよ！あたしっ、どうなるの!?」
そういってまた涙目になる朝陽。
朝陽「うぅ…」
そんな朝陽を見るとランが
ラン「朝陽ぃ！泣かないでよぉっ！朝陽ちゃんが泣くと俺まで悲しくなるよぅぅう！｣
自分まで涙ぐみながらそういう。
シナン「うるさ…」
ラン「シナンﾞお前そﾞればっかﾞだなぁ！」
シナン「うわっ、その顔で寄るなよキタねぇ。」
シナンは鼻水だらだらで泣きじゃくりながら近づいてくるランに後ずさる。
晃「それで、君には自分等の目的を果たすまで協力して欲しいんだ。というか、達成するまでお母さんの元に返すことは出来ない。｣
晃は真剣に、けれどバツが悪そうにそういう。
朝陽「じゃあ…あたし、いつまでここにいれば良いの？」
朝陽は眉を垂らして不安げに聞く。
晃「ハッキリとは言えないけど、一年くらいは考えてもらって良いよ。」
朝陽「一年も!?」
晃は、驚愕して目を見開かせる朝陽の目を見てゆっくりと重く頷く。すると口を挟むようにシナンが
シナン「それから、地球のお前は死んだことになってる。車にひかれてな。」
朝陽「えっ！」
シナン「みるか？」
ラン「シナンっ、それは言わなくてもっ。」
シナン「お前黒い天使だろ。もっときつくなれ。」
ラン「でも…」
朝陽「っ……｣
ラン「(朝陽…)」
暫し悩んだ末朝陽は
朝陽「…みる……」
震えた声で、そう言った。
