~宿命~
明隆:「お前は自由や。本当に呪われとったらこんなもんで済んでへんぞ。誤心会は俺らが潰すから心配するな。」
古島:「そうか…んじゃ俺にも手伝わしてくれ!アイツらの事はよく知っとる。」
正道:「兄さん、姉さんの敵取らないんすか?」
明隆:「最初は殺してやりたいくらい憎かった。でもな、安居と約束したんや。無茶はしないってな。俺がコイツをボコボコにしても喜ぶ奴はいねぇ。悲しむ奴はたくさんいる。俺はコイツと戦って無茶の意味を悟ったんよ。がむしゃらにフルバワーで突っ込むんじゃなく、いつも通り攻撃を見極めて最善策を考える。」
正道:「なるほど~。勉強になりますゎ!」
古島:「お前らは暴力主義じゃなかったんやな。誤解してた。すまん。あの子には酷い事をした。罪滅ぼしに俺をすきに使ってくれ!」
明隆:「覚悟しとけよ。死にそうになるぐらいこき使ったる。」
古島:「覚悟は出来とる。お前を裏切ったりしねぇ。俺だって奴に借りがある。この手で返してぇんだよ」
明隆:「分かった。受け入れる…あっ!」
真剣に話していたのだが、重大な用事を思い出し本館へ急いだ。
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