~宿命~
明隆:「…二つね。」
ぼそりと小声で確認した。
No.1:「まずは元021の九島という男についてだ。」
明隆:「九島…。」
苛立つ感情を一時的に抑制した。
No.1:「そうだ。…君は一度潜入捜査を遂行したな。奴と戦ったのか?」
明隆:「俺は…歯が立たなかった…けど、アイツは俺が決着つけたる!」
No.1:「そうか。君がそう言うなら、今後使えそうな情報があれば極秘で伝達する。」
明隆:「ありがとうございます。それで後、一つは?」
No.1は言いにくそうに話した。
No.1:「実は君のパートナーを希望する子がいるのだがどうする?」
明隆:「もう、パートナーは必要ありません。辛い想いするのもされるのも嫌ですから。」
No.1:「そうだろうな。分かった。断っておく。一応言っておくが、ポニーテールの女の子だ。」
明隆:「失礼します。」
最後の最後に一番聞きたくなかった質問をされた。
確かに一人ではいずれ、不安や不都合な点が出てくる。
それでも俺は一人でやっていくと決めていた。
全ての困難を試練と思って。
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