~宿命~
飯をたらふく食べ終えると、水和の部屋と化した休憩室に行き、空を眺めた。
太陽が沈み、星達が顔を出し始めている。
明隆:「綺麗やなぁ。」
うっとりしていると水和が入ってきた。
明隆:「もう少し静かに閉めろ。」
水和:「何してるの?」
明隆:「星達と戯れとる…な~んてな。」
水和:「確かに綺麗ね。いつもみてるの?」
明隆:「暇な時はここから眺める。鳥や雲をみてるだけで癒される。雨は嫌いだがな。」
水和:「へぇ~。なんで?」
明隆:「雨はなんでも隠しちまう。だから嫌い。」
水和:「なるほどね。」
明隆:「なんだよっ!」
水和:「いや、別に。あっ!そうそう!新石さんが探してたよ?」
明隆:「なんで?」
水和:「知らな~い。」
一人の時間は大切。
だが、パートナーならいてもいい。
昔のままならパートナーだろうが何だろうが一人の時間を奪われるのを嫌い、別の場所へ移動しているだろう。
俺は少しずつ変わっている。
戦いの毎日でも勇気を出して一歩踏み出せば大きく違う人生を歩む事が出来る。
< 198 / 200 >

この作品をシェア

pagetop