~宿命~
一人一発の攻撃で倒し、あっという間に残り三人。
正道を合わせて…。
正道:「お前、なかなかやるねぇ~!」
明隆:「こんな奴等じゃ息すら上がらねぇ!バ~カ!」
正道:「そうかい。まっ、楽しもうや!お前らは手を出すなよ。」
奴は残っているデカい二人にそう言って前に出てきた。
俺は奴の構えを見て経験者だとすぐに分かった。
何故なら構えが俺と全く同じだったからだ。
明隆:「真似すんじゃねぇ!」
正道:「それはこっちのセリフじゃぁぁぁ!」
クールだったのに構えてから性格が荒々しくなった。
明隆:「来るっ!」
直感でそう感じ、利き足の踵を浮かして蹴りの体勢へ。
タイミングを見計らい、奴の横腹を蹴った。
しかし、奴は蹴りを見切っており、腕でガードしてもう片方の拳で俺の腹を殴り付けた。
明隆:「ぐはっ!」
防ぐ事も出来ず、完全にくらってしまった。
そのままバランスを崩し、後ろへぶっ飛んだ。
安居:「明隆っ!」
店の前から見ていた安居が駆け寄る。
正道:「女。どっか行ってろ。邪魔だ。」
勝ったつもりなのだろうか。
また、クールを気取って格好付けている。
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