君色チューリップ
すぅーっと程よい風が頬に伝わる。
いい感じの風で気持ちいい。
窓の外を眺めてると、花壇が見えた。
きれいなきれいなチューリップが植えてあった。
1人の男の子が水をあげていた。
おなじ年ぐらいの子だろうか・・。
身長は私よりも少し高くて髪の毛が茶髪でさらさらで筋の通った鼻にとても顔がかっこいい。
「だれだろう・・・」
その男の子に近づきたくて病室を出てあの花壇へと向かった。
トットット、と階段を下りる。
ドアを開け、ようやく外に出れた。
だけど・・
その男の子の姿はもうなかった。