君色チューリップ

きずけば9時。

ご飯はさっき、すませたし・・あとはお風呂だけだ。

「あ、お風呂行ってくるね」

私がそう言うと

「あ、俺も入る」

なんて優希が言う。

「ばか!」

私は弱めで優希の肩を叩く。

カップルってこんな感じなのかな・・。

「ごめんごめん冗談」

「もお!じゃあね!」

「おう」

なんて照れ隠しなんだけどね。

さっと病室を出る。トイレに直行。

鏡をみるためだ。顔は予想どうり真っ赤。

あー、だめだ、優希に近づけるのかな・・恋愛対象として見てくれるのかな。

なんて考えてしまう。

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