ノスタルジア
「澪? 考えごとしてる?」
「……あぁ、少し」
「もったいない。こんなに綺麗な空なのに、下ばかり向いて」
静かだった俺を不思議に思ったのか、彼女が話しかける。
少しだけムッとして、彼女が見上げたオレンジ色の空。
少しだけピンク色も混じったようなその色に、俺は小さく息を吐く。
「キキ?」
隣でそんな声が聞こえて振り向くと、ずっとアヤノの膝の上に座っていたキキがぴょんと庭に降りていた。
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