ノスタルジア
「……不思議だな。死んだ人と夢の中で逢う話はよくあるのに」
オレンジ色の空の下。
相変わらずこの空間には、俺たち2人が出す音以外は何も聞こえなかった。
ただ背景だけを描かれたようなキャンパスの中を、2人肩を並べて歩く。
時間は流れない。
いくら夢の中だからといっても……。
妙に不思議で。
まるで夢の中じゃないんじゃないかと思ってしまうほどに、その情景はあの日と全く同じようにリプレイされていた。