ノスタルジア
「本当に面白いね……キミは」
嗚呼、また彼女と比べられているのだと。
無意識に思った。
けれども、不思議と嫌な気持ちはしなかった。
「アヤノ……は、どういう人?」
なんとなくそう口に出すと、少し驚いたように揺らいだ彼の瞳。
けれども、すぐにそれは元に戻る。
「キキとは違って美人だったよ」
「……! ひどい! 顔は同じなんだから私と変わらないはずでしょ!」
「はは、冗談。……強い人だったよ」
「……腕相撲とか?」
「んなわけあるか」
伸びてきた彼の手に、コンとおでこを小突かれる。