ノスタルジア
「熱かった?」
「……痛かった」
「悪い。てっきり…………」
「……知景?」
"てっきり"そう言って、なぜか彼の表情は固まった。
「あー……いや、何でもない」
「何か言いかけたよ?」
「あれだ、澪のご飯食うときは自分で冷まして食ってんの?」
なんだかうまく話を逸らされた気もするが、あまり気にしないで会話を続けることにした。
「澪の作ったご飯は熱くないよ。湯気がなくなるまで食べちゃいけないって」
「へぇ、そっか」
「うん。だってね……」