不機嫌honey
ステキな思い出
【澪王】



仕事が始まると、限りなく多忙。



あの休み期間は早めの夏休みみたいなものだったらしく、3ヶ月先のスケジュールまでビッシリ。



休みがねぇ…。



待て待て待て。



シュリとデートの約束が…。



「ふざけんなっ!!過労死させてぇのかよ!!」

「これでも減らしたんですから…」

「だったらファッション雑誌の特集なんか受けてくんなよ…。俺らミュージシャン」

「仕方ないじゃないですか。こっちにもいろいろ事情があるんですから」



とりあえずマネージャーにキレる。



こんなキッチリ仕事入れやがって…。



シュリになんて言えばいいんだよ…。



「アツシの女文句言わねぇの?」

「言うな」

「どうすんの?」

「仕事と女を天秤にかけたら、俺は仕事を優先するって、初めから言ってある」



男前っス…。



そんなことシュリに言った日には…。



『シュリちゃんより大事なものなんてあるわけねぇよな?』



って、満面の笑みで言われる予感…。



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