不機嫌honey
俺は久しぶりに味が濃いのを食って酒も飲んで超満足。



最高の気分だ。



「この後どうするぅ?」

「ホテル帰る」

「行ってもいい?飲み直さない?ふたりで」

「寝てぇからパ~ス」

「澪王くんってなにげにノリ悪~い」



さすがにそれはシュリに悪いからな。



俺は帰って寝る。



アツシも合コンはするものの、持ち帰ったりはしない。



そこだけは誠実だと思う。



ホテルに戻ったら、久しぶりに飲んだ酒のせいでシュリの声が聞きたくなった。



ベッドで横になってシュリに電話をかけた。



「もしもし?なにかしら?」

「その声…社長!?シュリは!?」

「仕事中。用件は?」

「プライベートなことなんで…。ってか何で社長が出るんスか」

「不用心よね、テーブルに置いてちゃ。思い切りあなたの名前が表示されちゃってたわよ」



何時まで仕事させてんだよ。



ガキの寝る時間はとっくに過ぎてんだけど。



「まだ終わんないんスか?」

「もう終わりよ」



よかった…。



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