不機嫌honey
大事にしてやる
【澪王】



世間は俺を悪い男として評価する。



知り合ったモデルを片っ端から食ってるとか、学生時代は超ヤンキーとか。



どうやら、世間の目に俺は破天荒な人間に映るらしい。



それなりに週刊誌の常連なので否定もしないけど。



そんな俺が今はふたりのガキの保護者代わり。



そんなこと、メンバーと事務所、うちの家族しか知らない。



ソイツらに興味津々になったヤツがいる。



「ついに奴隷飼い始めたのか…」

「しかも男と女の超美形。さすが、うちの澪王様はやることが違う」

「エグいよな、マジで」



俺は純粋にアイツらの世話してるっつーの。



それを面白がるメンバー達。



「ユウリです」

「シュリ」

「「こんにちは」」



メンバーと双子、初めての対面。



相変わらず笑わないお姫様のシュリにはなぜか懐かれ、ことあるごとに頭を撫でろと要求される。



ユウリはまだ気を使っているのがわかる。



俺はそんなユウリがカワイイけど。



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