先生と
「えっと、まずは自己紹介かな?」
「う、うん!そうだね!」









みんなでお弁当を広げて、おかずをつつくあたし。
場所は屋上だ。
天気もよくて、心地いい。屋上で食べるの、憧れてたから嬉しいな。






まず口を開いたのは、あたしに話しかけてくれた子。
ピンクのシュシュでポニーテールにまとめている、元気っ子って感じ。

「あたしからねー!あたしは原田なつみ!
S中出身だよー」



S中って事は、あたしの出身校と近いかも!




「野村さん、自己紹介してー!」





あたしは卵焼きを食べるのをやめて、真剣に自己紹介をした。
はじめが肝心だもんね!









「えっと…野村雨です。出身校はM中で、彼氏はいません。
頭も悪いし、流行にも乗れないし、メイクもオシャレもわからないけど、
みんなについていけるように頑張ります!
よ、よろしくお願いします!」














ひ、引かれた…?












「ぷっ、あははははははっ!」













突然の大爆笑。


あ、あたし、変な事言っちゃったかな…⁉





















「もー!野村さんってば面白すぎ!(笑)」



えっ?





「もっと堅苦しいお嬢様かと思ってたっ!なんだー良かった!」










「これからは、みんな呼び捨てで、タメで話すこと!」










「もちろん、雨も!」














あたし、この高校選んで間違えてなかったんだね。

優しくて可愛い友達もできたし、嬉しい。





出だしはちょっとトラブルだったけど、やっていけるかな?














「うん!」













< 13 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop