冷酷社長の極上の愛
とある日曜日。

私は母のいる自宅へと向かっていた。

正式に宗吾と付き合いだしたことを

知らせるとともに、

新に断る事を告げる為に。

・・・

「お母さん、今日は話があってきました」

「どうしたの?そんなに改まって」

私の真剣な面持ちに、

母は不思議そうに小首をかしげる。

・・・

「私、小野寺さんとはお付き合いできないし、

結婚なんてことできません。

だから、正式に断りたいと思ってます」


私の言葉に、

母の表情は一変する。


「私には好きな人がいます」


「…だからなんだって言うの?」

「・・・え?」

思ってもいない言葉に、

驚きを隠せない。
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