冷酷社長の極上の愛
黙りこくった私に、溜息をつく宗吾。

・・・

「記憶にないくらい前の奴に、

運転は任せていられない。

私はまだ死ぬわけにはいかないんでね?」


「!!」

驚く私。

でも、反論できない。

・・・

「お前は、助手席、いいな?」


「…はい、お願いします」


急に小さくなった私。

そんな私を見てクスッと笑った。

…なんだか小ばかにされてるみたい。


「やっぱり、似ても似つかない、な」

「え?」

「・・・いや、行くぞ」

今、宗吾が何を言ったのか、

聞き取る事が出来なかった。

・・・

帰りの車内は、

沈黙に包まれていた。

なんだかすごく息苦しかった・・・
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