冷酷社長の極上の愛
「お母さん、どうしたの急に?

こんな綺麗なレストランに呼び出して」

母は、ニコッと微笑み、

いつものように、何でもない会話を始めた。

・・・

ここに呼び出した理由は言わないまま。

・・・

「…せっかく昼食時なのに、

何も頼まないの?

私、お腹減っちゃった・・・」


私の言葉に、苦笑い。


「…もう少しで来ると思うんだけど」


「・・・何が?」


「…お客様が」


「お客様?お母さんと私の二人じゃないの?」


「…違うの、どうしても、

あちらが亜紀に会いたいとおっしゃってね?」


「…誰が?」


「お父さんの友人の息子さん。

歳は貴女より、大分上の方なんだけどね?

容姿も素敵だし、会社の跡取りなの」
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